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トランザクション処理システム入門 |
| [価格] 5040円 1500円以上国内配送料無料でお届けします。 |
[著者] フィリップ バーンスタイン, エリック ニューカマー, Philip Bernstein, Eric Newcomer, 大磯 和広, 木下 聡, 早瀬 勝, 小野沢 博文, 仲山 恭央 |
[ページ数] 330 ページ |
[出版社] 日経BP社 (1998-03) |
[ASIN] 4822280268 |
[サイズ(cm)] 24 × |
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内容は良いが体裁がいまひとつ 2002-07-04 トランザクション処理の大家ジム・グレイ氏の大著(上下)を読む勇気がなかったので、ほどよい厚さの本書を読むことにしました。本書のまえがきはそのジム・グレイ氏が寄せています。過去にも類書を読んでコンピュータシステムにおけるトランザクション処理や分散トランザクション処理などに関しては、実務と会わせておおまかな知識はありました。しかし、前半1章から4章を読みこなすには、多岐に渡るコンピュータ知識、分散処理技術に関する実務経験、はてはコンピュータ・アーキテクチャの面での汎用機経験、分散処理システムの知識、経験、オブジェクト指向の知識がないと、それぞれについてはいちいち細かく解説をしていませんので、「トランザクション処理」とは何か、キューシステムとは何か、本当に読んで理解し役立てるのは困難と思われます。さらに、第5章での具体的な製品を個別に詳細に解説している箇所は、本書の売りと思われますが、前半1ー4章とそれ以外の知識がないと読み解くのは初学者にとっては難しいと思われます。現に同僚である新人の方は、本書で例示されているプログラム例は、プログラム経験がない彼にとっては、まったく読む気持ちを萎えさせるものだったと吐露しています。とはいえ、後半の第6章からは、ロック、2相コミット、可用性、複製(レプリケーションのことですね)など個別テーマを取り出して詳細に解説しているので、その筋の背景知識がある程度ある方は知識を整理するのにいいかもしれません。 いづれにしても、各ページに小さな文字で行数びっしりという体裁で、大変疲れますし、日本語が翻訳口調ですので、いらついてきます。特に発行された時より、関連するITカタカナ用語が受け入れられるようになった今日では、あえて翻訳して日本語で記載すると、かえってわかりづらいと思われる箇所が散見された印象が残ります。 初学者の方や経験者でも最新の情報を求める方には他の類書をお奨めしたいところです。 総合的に見て、トランザクション処理に携わった経験のある技術者の方が、経験の下に、原理を抽象化して知識を整理するために読むのがいいのかもしれませんが、やはり内容的に古い感じは否めません。(このような技術解説書の宿命ではありますけど)
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