XPと従来のプロジェクト管理の手法を足して2で割ったような・・ 2004-06-11 FDDは Peter coad がCEO兼社長の TogetherSoft社の開発プロセス標準だそうです。 本書の内容は、著者が開発管理者を務めた シンガポールの銀行のシステムの大規模開発の事例をベースにFDDのKnowHowを説明してあります。XPと従来のプロジェクト管理の手法を足して2で割ったような感じですので、実際の現場には適用しやすいと思います。 『XP開発の理念には感動を覚えるが、実際の適用には漠然と不安を感じる』という方には、特に本書は参考になる1冊だと思います。 訳については、他のレビューの指摘でもありますが、こなれていない個所が散見されイマイチだと思いましたが、たいした問題でもありません。
手元において置きたい1冊 2004-05-01 XPじゃ、荒っぽすぎる。伝統的な方法論じゃ重すぎる。そんな問題を解決するのが、FDDっという方法論です。本は3部構成です。1部目は、FDDの考え方、代表的な手法・成果物の説明、進捗管理の具体的な方法、プロジェクトの組織(役割)のしかた、などです。2部目は、開発プロセスを1つ1つ順に、その目的、内容、成果物、誰が何をやるのか、そのプロセスのポイント、終了条件などが、詳しく説明されています。3部目は、テスト、変更管理の概要が簡単に書いてあるレベルです。1部目、2部目が中心です。 FDDを使う/使わないに関わらず、読んでおけば、これからのシステム開発のヒントになることがある、印象の本です。 チャレンジする場合、プロセスが丁寧に説明されているため、手元において置きたい1冊です。参考文献も充実しています。
数少ない日本語のXP以外のアジャイル本 2003-08-24 XP以外のアジャイル開発手法について書かれた数少ない本です。 実践的な内容が書かれており、ためになるのですが、何故かXPと比較した場合のFDDについて書かれている内容が多いです。監翻者のコメントとして、XPを批判する内容が書かれていますが、そもそもXPもFDDもその基本理念はおなじはずですし、この監翻者の方はXP関連の翻訳本の監翻もされている方なので、なぜこのようなコメントを書くのか理解できません。 最後に、翻訳の質についてはあまり良いとはいえませず、読みづらいところが多々あります。英語が苦にならない方は、原書を読むことをおすすめします。
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